アトピーはアレルギー疾患の一つで、患者は年々増えていると言われています。
子どもの時だけ発症し、大人になると治まる方も中にはいます。
しかし、アトピー性皮膚炎の原因ははっきりと分かっていないので、皮膚炎を起こす理由も分からなければ、治まる原因もはっきりと解明されていない状態です。
アトピー性皮膚炎の症状の特徴は、湿疹、口角炎、耳切れ、肌が乾燥した状態になるなどです。また、治療法は一つではなく、様々な治療法があります。
アトピーの治療法には薬物療法の他に、アレルギーのもととなるアレルゲンを排除する食事療法や、生活環境を改善する方法、漢方薬を用いる漢方療法、心理面から治療し、ストレスをなくして行くサポート治療、アトピーに効くと言われる湯につかる入浴療法など、民間治療と呼ばれるものがあります。
しかし、民間治療は良し悪しで、アトピーが改善される場合は良いものの、医師が認めない方法もあれば、眉唾なものもあります。
酷い悪徳療法に引っかかってしまうと、何の効果もない水を買わされたり、怪しげな薬を調合したものを売りつけられたりすることもありますので、きちんとした自己判断の上でお試し下さい。
皮膚科では、まず皮膚の炎症を抑える治療が大きな役割を担っています。その際に処方されるのは以下のものなどです。
そして、炎症が治まった後は保湿薬(皮膚を保護して水分を保つ)でスキンケアをし、最小限の薬で症状が落ち着いている状態を保ちます。
皮膚科ではアトピーの最終的な治療目標として、患者さんの状態が以下の状態になることを掲げています。
完治が難しい症状ですが、治療を行う場合には信頼のおける医師を見つけ、粘り強く一緒に治療に向かって行くことが大切です。